Medical Education Support

症例データーベース:F.MILS

医療情報高度化

症例データーベース:F.MILS

日々経験する貴重な症例を蓄積することは極めて重要です。しかし、それと同等もしくはそれ以上に必要なことは、蓄積した貴重な症例を”活用”することです。
様々な症例はいわば医療資産です。症例データベースをICTを使って構築することで、組織活力の向上に役立ち、次世代の医療従事者の育成と継承、組織を支える知識基盤となります。

その意義は、「組織活力の向上に役立つ」と言えると思います。
症例データベースをICTを使って構築することで「やってみよう‼」、「できるぜ‼」の一言を引き出す「活力」が得られます。

この情報基盤を実現すると色々なプレイヤーと伴に様々な可能性が現れ、組織が活性化すると考えます。

症例データベース構築の意義

色々なプレイヤーとともに様々な可能性が現れる。

症例データベースの概要

症例データベースの一部コンテンツご紹介

研究テーマ:WIP (Work In Progress)

JMET代表が福井大学の客員教員の立場で行われている、福井大学・パナソニックとの共同研究の成果のご紹介になります。

貴重症例の活用に向けて

資産移管作業のタイムラプス記録

日々経験する貴重な症例を蓄積することは極めて重要であります。しかし、それと同等もしくはそれ以上に必要なことは、蓄積した貴重な症例を”活用”することです。

伊藤春海先生(福井大学名誉教授)は、「肺HRCT」の開発で夙に世界に知られておりますが、「呼吸器画像診断学」領域において40年間400例を解析した結果を15万点におよぶ画像資産として蓄積されました。その資産が失われそうになった時、岐阜大学工学部の原 武史教授が、『あの資料は決して失ってはなりません』と支援の手を差し伸べていただき、資産の一部が岐阜大学へ移管されることになりました。

その後、福井大学では標本を、岐阜大学ではフィルムなどの画像を管理し、共同研究をする中で相補的に資産を活用する、全く新しい幾つかの取り組みを始めようとしています。

次のステップを整える「世界資産」

資産活用準備のため、福井大学スタッフと岐阜大学を訪問。オリジナル軟X線画像を再撮影。(2021年7月8日)

MMS-Viewer
「マクロ‐ミクロ・シームレスViewer」

伊藤春海先生の教えには様々な視点がありますが、
①正常形態学(解剖学)をしっかり学ぶ。
②マクロからミクロまでの情報を繋げながら学習する。
③疾患は、正常構造がどのように置き換わったかを比較解析し説明できることが大切。

という捉え方もあると考えています。
この捉え方をICTで支援する「MMS-Viewer : Macro Micro Seamless Viewer」(電子シャウカステン)を共同研究の中で開発中です。

KiOS-VIDE:「貴重症例」予測検索システム

KiOS(Knowledge iterative Organizing System)は、文字情報を最大限有効に活用するため、NLP(Natural Language Processing : 自然言語処理 )技術と事例ベース推論機構(CBR : Case Based Reasoning)を応用した「言語予測」システムです。「形態素」→「単語」→「文節」の3階層を基本的なデータ構造として、共起確率を用いた「学習」・「推論」を実行します。

貴重な症例を「予測検索」するKiOS-VIDE(Virtual Image Diagnosis Education System)は、15万枚を超える貴重な画像データと4500件の症例データを扱います。そのレスポンスは学習に約5分、1件の検索(4条件下)は凡そ500msecです。

Deep Learningを用いた胸部X線画像読影支援システム

第77回日本放射線技術学会総会学術大会で「Bronze Award」を受賞しました。

基本的な考え方は、

  • 伊藤春海先生のMr. Chest*(胸部X線画像所見概念図)に表されている「正常形態構造」をDL(Deep Learning)で学習する。(*当社・電子講本に記載)
  • 処理対象胸部X線画像からDLが解剖構造を抽出する。
  • 抽出した解剖構造を予め作成した「正常所見モデル(確率分布)」と比較(マハラノビス距離)することで異常を検知する。

特に、「中央陰影」や「背側肺底」の異常を検知する。今後の課題は、偽陽性率を低く抑えること。
現状の異常検知性能は、「感度:0.91」、「特異度:0.87」である。

疾患による形態構造の異常を検知する

Medical Case-1
  • CASE-1:左甲状腺がん→「気管陰影の一部消失」を検知
  • CASE-2:胸腺癌→「下行大動脈の断裂」を検知
  • CASE-3:左上葉肺癌→「左心辺縁陰影の消失」を検知

現在検出可能な形態構造

Medical Case-2

①第1胸椎、②気管、③両肺尖部、④右上葉内側縁、⑤傍気管線、⑥奇静脈弓、⑦右下葉内側縁(奇静脈食道陥凹)、⑧大動脈弓辺縁+下行大動脈左辺縁、⑨右心辺縁、⑩左心辺縁、⑪右横隔膜ドーム、⑫左横隔膜ドーム、⑬左背側肺底、⑭右背側肺底、⑮右鎖骨、⑯左鎖骨、⑰右1~12肋骨、⑱左1~12肋骨

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臨床実習支援システム
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正常胸部X線画像読影指南書

電子書籍「正常胸部X線画像読影指南書」のご紹介です。

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